布団の中で、83歳ひきずったままやと言うと「それが84歳や」と返ってきた.
ゆっくりおきだして84歳はじまる.
朝ごはんすませて、書斎に上がって、ひとまずお祝い.
とっときの「奥鹿」.
外はええ天気. 多鶴子はコーラス.
本は辻原登「飛べ麒麟」.
83歳からの引き継ぎ.
びっくりしたのは、読売新聞連載小説であったこと.
これを毎朝楽しみにしていたのは、まだ小野原にいた頃だ.
読売新聞をとってたんや、なんでとったんやろ.
思い出せない.
読売新聞は江川事件以来、とらないはずだった.
本を借りるまで朝日新聞の連載だったと思い込んでいたもんね.
不思議なこともあるもんだ.
横にあるのが「羽生善治のこども詰将棋入門」.
これも83からの引き継ぎ.
きのうからきょう、今日から明日へ.
あしたまた目を醒ますことができれば嬉しいことだ.
湯につかる、寝間にもぐりこむ、目をさます.
年を食ってはじめてわかる日々の幸せ.
これも隣にいる人がいてこそ.
正月3日に目を覚まさなかった友がいた.
独り身で、わかったのは12日.
救いは、前日の2日まで娘さんが帰っていて「元気に飲み食いしていた」と聞いたこと.
「ほなまた」と娘を送り出して、ええ気持ちで寝入って、そのままだったろうか.
幸せいっぱいの中でいったとおもうと孤独もすこし慰められる.
うんやっぱりこのお酒うまい.
外は青空.
テラスの桃が色づいた. チューリップがせりだしてきた.
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