2012年6月6日水曜日

R1 デッサウ〜ゴスラー215km 魔女の呪い 5/13〜29

デッサウを出てR1は西へ向かう.
魔女の里、ハルツの高原が待っている.


そして
ここまで順調だった旅がこの日からなぜか多難となる.
5/13  まずは現地喪失から始まった.

一回目のよしよし

踏切を通過.
よしよし.





集落を過ぎて,再び踏み切り.
よしよし.
二回目のよしよし


またまた踏み切り.
待てよと地図を見ると、なるほど引き込み線が走っている.
これだこれだ,よしよし.


あとは地図通りの一本道だ.

R1の標識がなくなっているのに気づいたのはもうずいぶんとあとだった.

よしよしじゃなかった3回目


引き込み線の手前の分岐を見落として,90°向きの違う本戦の踏切をこえたのだった.

ちょっとコンパスを当てていれば、といつもの後悔.
結局リロケートにも失敗,
R1をあきらめて道路標識に従ってめざす街ベルンブルクへ.


スズキだ,マクドだ.サイクリング道と違ってこちらはにぎやか.

ここどこやねん
どないやってここにおんねん
(マクドにて)


ザーレ川を超えてベルンブルク入り.



ホテルアスカニア泊
€71


チェコに住む姉の誕生日に向けてアイルランドから自転車旅行中


5/14  ファルケンシュタインのハプニング

今日は順調だった.
そのように仕組まれたごとくに順調だった.

お腹につぶつぶ.
かぶれかな. 気にするほどのものではなかった.







大声で呼び止められた
日本人か,大阪知ってる,日本好きだ
がんばれ






しかし
60kmを順調に走って、ファルケンシュタインの街に入ったところで事態は急変した.

ホテル「ファルケンシュタイン」が見つからない.

ATMの銀行があって中に人がいた.
TAZUKOの出番.

ここは,ファルケンシュタイン(ハーツ)
ホテルはファルケンシュタイン(フォルク)
ここから217km南. ええっ. お先真っ暗ではないか.

左ATM入り口右町役場入り口
町役場は時間外でしまっていたが中はいけいけ
残業の人に救われた

「自転車」 「今からあ」と笑われた.「この街に宿はない」
というところから彼女たちの活躍が始まった.

まず宿のキャンセル.
ファルケン違いに相手も笑っているのが電話口から読み取れる.



次は今日の宿
10km先にお城のホテルがある.
「高いけどよいか」
「けっこうです」といいながらどのくらい取られるやろ.
別の人が安いホテルを探してきた.

「さらに奥やけど」

予約完了.
みんな我がことのように喜んでくれた.

魔女の呪力をはねのけた面々

10km走ってマイスドルフ

山道に入って古城ホテル
さらに2km登ってユースと宿
その奥に我らが宿.

 ホテル タールミューレ泊
€56
豪華朝食付きでこの値段.
部屋はスイーツ.
ドアを開けると寝室があって,その奥にリビング、見返りにバスルーム.
こんな上等に泊まるのははじめてのことだ.
たぶんもうないだろう.


ワッフル焼き機登場


ただし
よいことばかりではない
背筋痛に腹筋痛が加わってベッドで眠れず、床に転がる.
つぶつぶに水疱ができてきた.
むかで?


5/15  ヴェルニゲローデにむかって





ホテルの居心地がよいので時間一杯ゆっくりする.
今日はヴェルニゲローデ入り口まで走るのみ.

昨日泊まっていたかもしれない古城ホテル

ホテル前がR1山道への分岐

この直進表示がわからない
どちらも民家に入って行くような


結局左が正解だった


魔女の標識に導かれ

迷ってインフォ
R1へ乗るのにこのインフォを3度訪れることに
地図とコンパスをもった元オリエンティアが2人もいて

この方に親切に教わったはずだったのに

ようやくルートに乗ったと思ったら雨だ

パンクだ

ここまでくると魔女の看板もこけている
もうまちがえへんぞ
しかしまたまた
言っておくが私のリロケートはあっていた
なぜかいつもは慎重なTAZUKOが先へ行く 魔女!
「もおやめよ」ゆうても「もおちょっと」
キャンプ場で人にあってようやくお目覚め.

ヴェルニゲローデ入り口の宿に着いた(18::00頃)とたんにヒョウが降ってきた
ボンネットを氷がはねる
呆然と眺めるのみ. 一瞬の違いラッキーだった.

ホテル1階のスーパーでパンとビール
冷えてないビールをひとケース買って外の冷蔵庫

外は強い風が吹いている

朝食時であった女性は自転車の一人旅
我々とは逆にミュンスターからベルリンへ
ここに連泊して今日はブロッケン登山
フル装備で出かけて行った

ヒョウの来襲で昨日撮れなかったホテルの玄関
右の赤いテントがスーパーマーケット
いいでしょとマネージャー
ほんとよくできていた


5/16 ヴェルニゲローデ入り


いよいよ魔女の里
サイクリングはお休みして3日間の休暇.

中世の木組みの家の残る街といわれるが、ヴァルプルギスの夜の街としての方がドイツでは有名らしい.
その日町中が仮装してどんちゃん騒ぎをするそうである.


代表的な建築であるらしい町役場
前の広場がどんちゃんの中心であるのだろう

以下魔女たちと街の風景

オートバイ魔女


店番魔女



なんでも魔女に見えてくる


雑貨魔女



ムーヴだ
ウェヂングマーチ

街で一番小さな家

傾いた家 何でも観光

大道芸
 ハルツ狭軌鉄道

ヴェロニゲローデはまたブロッケン山への登山口として有名である.
ハルツ狭軌鉄道が蒸気機関車を走らせている.

今年120周年
駅舎なかなか風格がある



我々の機関車



客車のテーブルに鉄道路線図



キオスク

汽車のデッキ
この開放感この心地よさ


山上駅着記念

ホテルブロッケン
山の天気は変わりやすい
猛吹雪がやってきてたちまち山は真っ白視界ゼロ
次には強風が雲も雪も吹き飛ばす
この山は東西国境線にあり東ドイツ側
前の建物はレーダーサイト
今は博物館である

ホテルは旧兵舎



この山には4/30の夜ドイツ中の魔女が集まって春待ちの大宴会をするそうだ
宴会のあと、箒で雪を掃いて、すみかに戻る
かくてドイツに春が来るそうである

製薬会社の社員でドクターを名乗る
ソルジャーラインをヴァンデリング中
さてそのソルジャーライン
東西ドイツ国境線の東側30mは立ち入り禁止だった
そして今未開のグリーンベルトが残っている
1000kmは超えるであろうこのルートを制覇するのがはやっているそうだ
ドイツの東海自然歩道

両親が日本にいたことがあるという彼女
料理1人前を頼んで2人で食べると言ったら
はじめから二皿に盛ってくれた
その量たるや
獣肉(鹿?)の煮込み

デザート

ここにも魔女
よいことばかりではなかった.
腹筋背筋痛に加えて,発疹が異常に広がっていた.
なんだろう.

ふかふかのベッドでは眠れず床に転がる. 

5/17 ブロッケン山 快晴

まさに快晴.
昨日の天気が嘘のよう.
たかだか1100m級の山にしてこのかわり様はさすが魔女の山。
昨日は冬,今日は春だ.

三角点
360°の眺望である





昨日の今日にして,なぜか心ばかりか身も軽い.
あの痛い腹筋はどこへ行ったのだ.

このお天気歩かない手はないでしょうと、誘われるように歩き始めた.

名残の山上駅
そして知る 
どうやら罠にはまったようだと.
間違うはずのない道を間違える.
気づいても下ったあとでは戻る気はしない、そのまま進む.
あとでつけがまわってくるのに.
やっぱりドイツはサイクリングが盛んだ

まってました
皆歩みを止めカメラを構える

まだ元気みたい
魔女の道しるべに導かれ
 やがて腹筋がうずうず言い出し
悲鳴を上げ
一歩踏み出すとよじれて抗議する.
休憩休憩の連続
えへへ
ショートカット
TAZUKOは笑顔だがこちらはちょっとでも楽をしたい.
魔女に見下ろされながらシールケの街
ようやくシールケ駅
もうへとへと


この汽車を逃せば2時間待ちだった
まだまだ幸運がついている

駅舎の軒先お借りした愛車
無事元気


蒸気のある風景ってなかなかええっすね


いたいいたいの図


喫茶ウィーン
結局ここでバウムクーヘン
NHKドイツ語講座のおじいさんが焼くバウムクーヘンは
ついに見つけることができなかった


 ラートハオスホテル(泊)
€110.    スイーツ.

ドアーをあけるとこれだもんね.
こんなのになれると厄介なことになる
入り口はレストラン
たまたま一緒にパチり
ぎりだてして食べに行ったが
うまかった
雰囲気も良かった
評判の店なのかもしれない
あとからあとからやってきて予約のサインをしていった.


5/18  ゴスラー

世界遺産の街

ホテル前出発の図

役場前広場の朝市

現地喪失していたら先導してくれた少年
もっと近道があるというのを断ってR1


馬車とTAZUKOを撮ろうとしたがこの始末
もたもたしているうちに自転車は颯爽と遥か彼方
馬が日常




森を出てもこの感じ


快調そのものどんどん行く

精一杯の記念写真である
この写真を意識しながら
こらもおあかんわ

ようやくゴスラー入り
とりあえずビール

以下世界遺産の街ゴスラー点描




ラートハオス(役場)





スポーツショップでバーゲンをやっていた
今思うにどこにこんな元気あってんや



ゴスラーのビールで元気をつけて今日の宿ランゲルスハイムへ


ランゲルスハイム駅 ローカル!
今日の宿  ツームレーヴェン


この先は無理かなとTAZUKOに相談.
一決「やめよ」
サイクリングちょうど半ばで終えることとなった

TAZUKOがヘルペスという病名を思い出した
調べてみるとぴったりだった.
記念写真を撮る.






宿に連泊を頼んだが満杯.

この街1件の宿.
設備に過不足なく料理もうまいボリュームたっぷり.
ただ ハエを追う習慣がないのでTAZUKOの評価は下目.


事情を知った宿の主人がゴスラーまで運んでくれた.
この日3組500人の宴会準備中にもかかわらず.
有り難かった.
道中TAZUKOの話では「R1を走るアホなやつがおる」
おれらや


ゴスラー駅にて


中止と決まって気が抜けて


力仕事はすべておまかせ

宿に向かうもこの調子
宿に着いてもこの感じ

インフォで案内された今日の宿  5/19
キルヒナー
€75


右は民家
 よいホテルだったが坂が苦になるので、駅前に移動.
ニーダーザクジスヒャーホッフ  5/20
€89

5/21  列車でポツダム
医者にかかってヘルペスを確認.
ポツダム3泊ベルリン4泊フランクフルト1泊
ルフトハンザで帰国
日本から乗るときは自転車別料金($200/1)なのにドイツからは無料.
フランクフルト空港

空港で出会った日本人夫妻
自転車には乗っているが簡単に運べるとは思はなかった
次はもってきますよ
どこかであえば楽しいですね

いつもの光景だけど今日はしんどい


タラップだ!









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