アーネストサトウ.
若干19才にして英国から我が国にやってきた外交官.
と書くまでもあるまいが、彼の日記を萩原延寿が紹介した文章「遠い崖」.
小説でもなく論文でもない.
歴史書というのであろうか.
幕末を活写して面白い.
赴任するや、たちまちのうちに日本語に精通して外交の中枢に.
日記がもとだけに歩みが遅くエピソードが面白い.
偽名の西郷と船で一緒になり,後に本名の西郷と面会.
その笑いが心地良いものであったとか.
一緒にいたのがやはり偽名の龍馬だったらしいとか.
山好き.
摩耶山に登り,布引の滝を見、箱根を歩く.
子息は日本山岳会の発起人の一人だそうである.
子息と言えばあのシーボルトの子のシーボルト.
日本語を買われてサトウの同僚であったところへお父さんの死.
帰国の際、幕府の依頼を受けて通訳として使節団に同行.
休暇で帰ったはずが、そのままヨーロッパにいついて
日本の在外公館に努めたという.
とまあ,いろんなことを読み、次々と忘れつつ、
ただいま慶喜登場.
いよいよである.
夕立を待っているのに遠くに虹を見て終わり.
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