白鳥が飛来を始めていた.
家族単位で動いている. 飛ぶのも一緒.
旅の途中の事故だろうか、子なし、大家族、色々だ.
朝食中にわかに雲が湧いて強い雨になった.
ぼちぼち出ないと、というところで幸い雨足が弱くなった. 9:20.
路面濡れてるしサドルちょっと下げましょか.
雨も上がって程なく川湯温泉. 9:45.
文字通り、お湯の川.
良い温泉を持ちながらも経営は楽ではなさそうだ.
なんとなく活気がない.
我が国の観光地はざあーと人が来て、さあーと引いてゆく.
ボコボコ大型のホテルが立って小さいのが消され、
あっという間に波が引いて、幽霊屋敷が残る.
あっちでもこっちでも.
パックツアーが生む歪み.
大鵬記念館. パスして先へ.
硫黄山が見えて来た. すっかり晴れ. 10:00.
ほどなく入り口.
噴煙がすごい、匂いもきつい.
セット、ゴー.
作品.
硫黄山を後に摩周湖に向かう. 10:30.
距離13kmは第3展望台だろうか、第1だろうか. 10:40.
急坂が待っている.
なんでやねん、摩周湖へ下るんとちゃうんかい.
等高線を読み違えていた.
これきついわ.
頑張る.
雲行きが怪しくなって来た. 11:50.
思うまもなく、雲が立ち込め、風が唸る.
幸い追い風、ふけふけ.
冷たい雨が降って来た、風が巻き出した.
「引き返すのもありやけど」
「もおちょっとで第1展望台、食堂あるで」
「きつい坂下るのも怖いし」
で第3展望台駐車場着. 12:20.
取るものもとりあえずの記念写真. 寒い.
摩周湖だ.
かつて泳いだという話を聞いて湖面へ降りるものと思っていた.
上から見るのだった.
雨が霰に変わった、バリバリと打ち付けてくる.
視程は10~20mほど、道路の白線を追って走る.
コンターラインで一息つけると思っていたのに下りだ.
対向車のライトがぬっと現れる.
指が痺れる.
ほうほうの体で第1展望台に着いた. 12:50.
暖房がありがたい.
バスツアー組はアイスクリーム.
外は雪.
人心地がつくというか、ようやく頭も体も回って来た.
治まって来たので記念写真を撮って出発.14:30.
三脚すえる余裕はない.
風はまだ強いが、ずいぶん明るくなった.
雨も上がった. 14:40.
これで路面が乾いていたら快適なんやけど、恐る恐る.
直線に入った. 空も晴れて気をつけるのは横風だけ、快調.
道の駅摩周温泉.15:00.
釧路川を挟んで今日の宿.
はるかに臨む山の名前である.
自家源泉掛け流し.
我が旅には珍しいフレンチコース.
初めてちゃうかな.
厨房は主人の仕切り. なかなかやる.
心がこもっているなと感じる. 味、盛り付け、料理の出し方.
摩周で泊まるならここやね. 他を知らないけど. ¥8,500x2.
相客は連泊らしい一人.
美味しいもん食べて、温泉つかって、十分疲れは取れた.
それにしても摩周湖はきつかった. 雨、霰、雪、暴風.
火野正平と違って画がないのが今となってはちょっと残念.
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