若い友人の挙式に会わせての旅となった.
5/1
伊丹空港は全日空.
採寸は厳しいが通れば無料で運んでくれる.
去年ルフトハンザは$200.-/1
成田空港なかなか広い.
ヒースロー空港着.
税関風景 撮影禁止だって、ごめん |
列車でロンドン入り.
パディントン駅着.
ロンドンは騒がしく、せわしなく、きたない街だった.
人も車もせかせか動く、いたるところで車の渋滞.
救急車ががひっきりなしに耳障りな音で走り回る.
パディントン駅 |
このホテルは悪かった.
黴の生えたポット.
屋根裏部屋.
それでもシャワー、ベッド、無料WiFi、カタログの基本は満たしている.
窓下の地下鉄駅.
ロンドンへ来たらともかくパブだ.
とまあビールはのんだけど.
要領がわからず、食べ物は注文できなかった.
イギリス初めてのビールは「1664」 あじうすい.
パブの居心地悪くない.
5/2
まずは自転車の組み立てから.
次いではパブ.
デュークオブケンダル. 三角地.
ともかくイギリスの交通に慣れようと街へ.
しかしロンドンの町中はとても自転車で走る気にはならない.
自動車は狂気のごとく走る.
交差点はいびつ、道は曲がり、突き当たる.
公園は快適だった. 自転車道が確保されている.
だからといって歩行者から尊重されているわけでもない.
イギリス人は個人主義の塊みたいだ.
ハイドパーク |
ウェリントン公銅像 まもなくワーテルロー200年 |
ハイドパーク |
ホテルに自転車を置くスペースがないので駅の駐輪場へ.
ホームの一角を占領して広い.
整備用のスタンドに工具一式.
空気入れ.
整備中.
こんな感じで朝までよろしく.
5/3
アマゾンで買ったサイクリングマップに「ロンドン一周サイクルスーパーハイウェイ」
期待していたが、それいったいどこにあんの?
地図の在庫ロンドン一とガイドにある書店.
しかし、めざすものはなかった.
1:50,000.地形図に思いが行かなかったのは不覚の至り.
ままよと走り始めて、自動車におびえ、妙な表示に戸惑いつつ、
グリニッジの街にぶつかった.
昼食をとって天文台.
グリニッジ天文台. 今は博物館.
天文台は高台にあって市内を一望にできる.
標準時.
リロケートできた、よしこれから.
と思ったのもつかの間たちまち暴走車の隣りを走っていた.
避けようとして脇に入ったがもういけません.
住宅街を迷いつつ、自転車の表示を見つけてようやくテームズ川.
さあこれでだいじょうぶ. 道しるべも急に豊富になった.
これもテームズ河畔であります.
やがて地道になり.
道しるべは堂々としているものの.
工場の裏.
異臭漂う.
これほんまにサイクルウェイ?
いやんなった.
でんしゃのろ.
これは快適.
イギリスの旅は列車に限ると喜んでいたら、あれっ.
あの道走ってきたやん.
慣れない鉄道でよくある間違い.
乗換駅にて.
イギリスはツーリングに向かない.
移動は列車で、観光は自転車で。と思い定める.
駅に降り立ったらなんとT車がパンクしていた.
構内で修理.
人通りのないとこを選んだはずだったが対抗列車が着いたらどっと人の波.
冷や汗ものだった.
ギリンガム駅.
ホテル.The Balmoral Guesthouse.
Fish & Chips.
5/4 ドーバー.
さあいこか.
迷うことなくギリンガム駅.
カンタベリー途中下車.
駅から少し行くと城壁があって内側が古い街.
昼食は喫茶店.
アイリッシュコーヒー.
このオムレツがうまかった.
イギリス人もやっぱりうまいもんを食べてるんや.
町中観光.
カンタベリー大聖堂.
駅に戻ってドーバーへ.
宿はドーバー市街の手前.
ひとつ前の駅で降りて坂を下る.
荷物をほどいていたら宿の人がやってきた.
Beulah House.
荷物を置いて身軽になってドーバー城.
入場料は高かったが楽しませてくれた(3000円)
英国防衛の要とあって規模も大きい.
跳ね橋の城門をくぐる.
天守のてっぺん. 雨粒まじりの凄まじい風.
ドーバー海峡.
あいにくの天気で海峡の狭さを実感することはできなかった.
二つ見える塔の右はローマの灯台.
この火をたよりにローマンは侵攻してきたのであろう.
要塞との同居が面白い.
ドーバー市街.
長く突き出ているのはフェリー桟橋.
崖の上の公園からジャックとジャガイモが眺めていたのもこんな風景か.
ジャックが双眼鏡で精確に見取り図を描いたその桟橋へ明日.
広い場内全部は見ることができなかったが十分楽しんだ.
スーパーによった.
量り売りのローストビーフがうまそう.
きょうはこれでいこ.
さすがに種類豊富.
ローストビーフ、パン、ワイン、ヨーグルトetc.etc.の豪華夕食.
あらためて思う「イギリス人はうまいもんを食っとる」..
5/5 ドーバー西桟橋.
桟橋というよりは埠頭という方が良いかもしれない.
高村薫「リヴィエラを撃て」
イギリス旅行のテーマは主人公ジャックの足跡をたどることだった.
一稿を設けるつもりでいたが、結局行けたのはこの埠頭だけ.
この稿に追記することにした.
鉄道は廃線になっていた.
建物は手入れされないままに錆びた光景が広がる.
駅舎全景.
小説に白亜の建物と表現されたフェリー事務所.
うちも外も今はモータープールである.
線路跡が道路として鮮やかに残る.
ジャガイモが身を投げたブリッジ.
絵の向こうから列車が来てかれはこちら側へ.(文庫版)
荒れるにまかせて、立ち入り禁止になっていた.
今思うに、ほとんど人影がなかったからちょっと超えれば良かったか.
初版というかハードカバーでは文庫と違って迫力の銃撃戦が描写される.
映画にすれば見せ場のひとつであるだろう.
この廊下.
ここ.
埠頭はまだ生きていてフェリーが発着するようだった.
釣り場になっていてCIAのいたあたりも料金所になっていた.
小説が翻訳されてヒットすれば保存運動が起こるかもしれないね.
ヘースティングスまで切符を買ってライ(Rye) 途中下車.
旧友から是非行ってこいと言われたところだ.
ライ駅.
よほどの思い入れがあるのだろう.
娘と撮った写真を示して「同じ光景を撮ってこい」.
まあこんなもんですかね。
自動車ばかりがやたら行き交う.
少し歩くとらしい街並があらわれた.
ここは賑やか、観光地.
ええかんじのパブ. オールドなんとか.
しかしながらここも英仏海峡をにらむ拠点だった.
あれ、アイスクリームがないやん.
いやいや.
さよなら、ライ.
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